Q1 2013 Olympus Corp Earnings Presentation and Webcast (Japanese)

Aug 09, 2012 AM JST
7733.T - Olympus Corp
Q1 2013 Olympus Corp Earnings Presentation and Webcast (Japanese)
Aug 09, 2012 / NTS GMT 

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Corporate Participants
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   * 竹内 康雄
      オリンパス株式会社 - 取締役専務執行役員 グループ経営統括室長

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Conference Call Participants
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   * 森山 久史
      JPモルガン証券 - アナリスト
   * 中名生 正弘
      バークレイズ・キャピタル証券 - アナリスト
   * 日暮 善一
      ドイツ証券 - アナリスト
   * 芝野 正紘
      シティグループ証券 - アナリスト
   * 赤羽 高
      東海東京調査センター - アナリスト
   * 簡野 邦彦
      BNPパリバ証券 - アナリスト
   * 片山 栄一
      メリルリンチ日本証券 - アナリスト
   * 司会
   * 企業側発言者不明

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Presentation
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竹内 康雄 オリンパス株式会社 - 取締役専務執行役員 グループ経営統括室長   [1]
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 竹内でございます。よろしくお願いいたします。お忙しい中お集まりいただきまして、ありがとうございました。それでは、オリンパス株式会社2013年3月期第1四半期決算の概況につきまして、お手元のこちらにお示してますスライドの資料に沿ってご説明申し上げたいと思います。

 まず、連結業績についてご説明申し上げます。この第1四半期におきましては、円高による為替の影響等によりまして、売上高は前年同期比で5%減少の1,895億円、営業利益は60%減の21億円となりました。

 為替ですけれども、ドルが前年同期比で約2円の円高80円、ユーロは約14円円高の103円ということで、売上高に対しまして約61億円、営業利益に対しましては約26億円のマイナスの影響となりました。

 この為替の影響を除きますと、実質的な事業の状況につきましては、売上高で約1%減収、売り上げ、営業利益では約10%の減益という結果でございます。

 四半期純利益につきましては、投資有価証券の評価損および和解金等の特別損失を約18億円計上いたしましたことに加えまして、法人税23億円の引き当てを計上いたしまして、45億円の損失という実績となりました。

 続きましてセグメント別の数値でございますが、まず医療事業の売上高は前年同期比1%増収、営業利益は同13%の増益となりました。為替の影響を除きますと、売上高は実質ベースで6%の増収、営業利益では約33%の増益となってございまして、国内、アジアを中心にして、内視鏡事業で昨年の震災からの回復につきましては鮮明になっているということが背景にございます。

 医療以外の事業につきましては、情報通信事業で増収となりましたが、ライフ・産業事業と映像事業では、円高の影響等によりまして減収減益という結果となりました。

 それでは、各分野についてもう少し詳しくご説明を申し上げたいと思います。

 まず、医療事業ですけれども、今第1四半期は国内、欧州、アジアにおける販売は堅調に推移いたしました。ということで、前年同期比1%の増収、営業利益は13%の増益です。円高による為替の影響を除きました実質的なベースでは6%の増収、33%の増益という結果でございます。

 マクロ的な要因として心配しております欧州の経済危機や、新興国の成長の鈍化というような点につきましてですが、医療事業ではとりあえず大きな影響は出ておらず、欧州では実質前年同期比プラス9%、アジアでは同様に約40%の増収を確保してございます。

 なお、今年発表いたしました新製品の状況ですけれども、消化器内視鏡「エクセラⅢ」は、本年5月より本格的なマーケティング活動を開始いたしまして、売上高への影響、業績への本格的な影響は第2四半期以降ということで予定してございます。

 また、エネルギーデバイスの新製品であります「サンダービート」につきましても、引き合いは非常に好調ですけれども、現状は他社製品が導入されている顧客に対しての販売活動がメインとなっていることもあって、実際に当社製品を評価、購入いただくには一定の期間を要しているという状況でございます。

 以上のことから、新製品の第1四半期の業績への寄与ですけれども、こちらは限定的となっておりましたが、申し上げましたとおり、いずれの新製品につきましても、ドクターをはじめ営業従事者の皆様から、非常に大変高い評価をいただいておりまして、すでに多数、非常に多くの引き合いをいただいておる実績となってございます。

 したがって、第2四半期以降につきましては、これら新製品の販売を着実に実行することによりまして、大幅な業績拡大を見込んでございます。

 続きましてライフ・産業事業ですが、売上高は前年同期比14%の減収、営業利益は4億円のマイナスという実績になってございます。減収減益の主な要因ですが、欧州や米国の研究機関および民間企業の設備投資の減少に伴いまして、主力製品であります生物顕微鏡と工業用顕微鏡の売上高が減少したことによるものであります。

 一方、今年に入って販売を開始しました工業用顕微鏡、生物用顕微鏡および工業用内視鏡の新製品は、いずれも市場から高い評価をいただいており、第2四半期以降本格的に事業拡大に寄与してくるものというふうに見込んでございます。

 続きまして映像事業でございますが、売上高は前年同期比で16%の減収、営業利益は15億円の損失ということになりました。低価格帯を中心としますコンパクトカメラにおいて、市場全体の販売台数が縮小したことに加えまして、競争激化により販売単価が下落したことが主要因というふうに考えてございます。

 一方、当社が注力しておりますミラーレスの一眼につきましては、「OM-D」シリーズを中心としまして、国内海外ともに販売は非常に好調に推移いたしました。前年同期比で販売台数は約11%の増加、売上高は50%の増収ということになってございます。

 こちらに示しておりますのは、映像事業の四半期ごとの売上高、営業利益の推移となっております。厳しい事業環境は継続しておりますけれども、昨年度の第4四半期を底といたしまして、この第1四半期、これからの第2四半期に向けて売上高、営業利益ともに改善方向に転換していくという見込みでございます。

 第2四半期以降につきましては、中期ビジョンでお示ししました特徴のあるユニークネスコンパクト等、ラインナップ強化を図る予定でございます。それによる増収増益の基調を加速させまして、年間では中期ビジョンのとおり黒字化を必ずや達成したいというふうに考えております。

 続きまして、仕向地別の売上高の状況でございます。まず日本におきましては、医療事業が引き続き堅調であったほか、ミラーレス一眼が好調に売り上げを伸ばしました。映像事業、またスマートフォンが売り上げを伸ばした情報通信事業が増収に寄与いたしまして、前年同期比4%の増収となってございます。

 北米ですが、医療事業におきまして本格的な内視鏡新製品の販売を第2四半期以降に控えているということで、一時的に第2四半期は荷動きがスローな状態であったほか、映像事業においてコンパクトカメラの需要減少により11%の減収という結果でございました。為替の影響を除きましたベースでも約9%実質で減収となっております。

 欧州につきましては、ライフ・産業、映像事業において需要減の影響を受けまして減収となりましたが、医療事業が堅調に推移いたしまして、為替の影響を除いたベースではほぼ前年並みの水準を確保してございます。

 アジアでございますが、全体で為替を除きまして5%の減収です。ライフ・産業、映像がマイナスに影響いたしましたが、医療事業につきましては中国を中心に約40%の成長という結果でございます。

 次に、バランスシートの状況です。2013年3月末と6月末の比較では、総資産では496億円の圧縮となっています。また在庫、特にデジタルカメラの在庫ですけれども、6月末で約250億円と、「OM-D」シリーズなどミラーレスを中心に在庫が増加しております。

 また、有利子負債は総額で約40億円の減少となってございます。自己資本につきましては、為替の円高の進行を主因といたしまして、自己資本比率は2.2%となりました。事業による利益拡大と資本施策強化等により、早期の改善を図りたいというふうに考えております。

 次にキャッシュフローの状況ですが、営業キャッシュフローにつきましては、税前利益は21億円のマイナスでございますが、減価償却費78億円、のれんの償却費27億円等非資金項目を主要因といたしまして、全体では131億円のプラス。投資キャッシュフローは84億円のマイナスでしたが、これは主に設備投資関連の支出によるものでございまして、フリーキャッシュフローは前年同期比8億円増の47億円のプラスというふうになっております。

 続きまして、今決算期の第2四半期累計および年間の見通しについてでございます。なお、第1四半期の実績は、利益を中心にほぼ期初の計画に沿った実績というふうになってございまして、年間の連結業績見通しへの変更は今のところございません。

 具体的にはこちらのとおりでございますが、年間では第2四半期以降、内視鏡の新製品の本格的な売上利益への貢献を見込んでございまして、6月に公表いたしました数値のとおり、売上高は前年比で8%の増収、営業利益は41%の増益と、当期純利益は黒字に回復する予定でございます。

 円高による為替の影響を除きますと、売上高は実質10%増収、営業利益は56%の増益となります。

 セグメント別には、第2四半期までは新製品の販売拡大が見込まれております医療事業、スマートフォンの販売が好調な情報通信事業が増収増益に寄与いたしますが、年間を通して見ますと、ライフ・産業事業の新製品の販売拡大、映像事業の下半期戦略商品投入等もございまして、ほぼ全分野で増収増益を確保できる見込みでございます。

 最後になりますが、先日発表させていただきました中期ビジョンの進捗のご報告でございます。

 当社におきましては、急ピッチで非事業ドメインの整理、再編を進めてきてございます。前回すでにご案内させていただきました4社の整理に続きまして、6月以降も更に数社の売却を決定してございます。今後も中期ビジョンへの取り組みを着実に実行し、その進捗状況につきましては、決算発表などの機会を得まして継続的にご報告をさせていただきたいというふうに思っております。

 私からの説明は以上でございます。ご清聴ありがとうございます。



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Questions and Answers
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司会   [1]
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 それでは、質疑に移らせていただきます。なお、本日の説明会ですが、ご質問者の発言も含めまして、音声をホームページに掲載させていただく予定でございます。ご了解のほど、よろしくお願い申し上げます。

 恐れ入りますが、ご質問のある方は最初にお名前と会社名をお願いいたします。それでは、ご質問のある方は挙手をお願いいたします。係の者がマイクをお持ちいたします。それでは、一番前の方、どうぞ。

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森山 久史 JPモルガン証券 - アナリスト   [2]
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 ご説明、ありがとうございました。JPモルガン証券の森山と申します。4点ほどお伺いできればと思います。

 最初に3,200億円の負債に関しまして、条項に反する部分があったというリリースがございましたので、一応こちらに関しましてコメントをいただけますでしょうか。

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企業側発言者不明   [3]
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 はい。本日の適時開示という形で有価証券報告書の訂正という形で、私ども開示をしております。この条項に関することに関しましては、事実としまして今までと何の変化もございません。今回決算をまとめるに当たりまして、この条項を見直しました結果、この条項に関しましてもう少しやはり丁寧な説明をしておいた方が、投資家の方に誤解を招かないだろうというような判断がありますものですから、より詳細な説明に変えさせていただいたということですので、今まで申したとおり、借り入れ等の条件等につきましては、何の変更もございません。以上です。

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森山 久史 JPモルガン証券 - アナリスト   [4]
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 ありがとうございます。2点目ですけれども、このファーストクォーターのご実績自体は、事前の会社様のご計画に対しましてよかったのか悪かったのか、全体的なところと、内視鏡と映像ですね。この主要な事業に関しまして、実績がよかったかどうかというところを確認させてください。

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企業側発言者不明   [5]
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 先ほどご説明申し上げましたとおり、大枠におきまして、ほぼ計画どおりだという認識でございますが、医療事業につきましては、実はアジア、ヨーロッパは非常に好調だったんですけども、北米の市場におきまして、新しい内視鏡の新製品が5月後半の導入になっておりまして、その本格的な、申し上げたとおりなんですけど、寄与が2Q以降になるということで、それまでの間現製品の販売になるわけですが、若干停滞気味であったと。買い控えというんでしょうか、そういう傾向がございました。

 したがって、仮の話になるのかもしれませんけど、普通の状態であれば、もう少し営業利益は、通常のクォーターと比較した場合と言うべきでしょうか、もう少し増えててもおかしくはないかなと。ただ、年間ではもちろん、年間と言いましょうか、通期ではそれほど違和感はないという意味で、計画どおりの進行かなというふうに考えております。

 映像の事業につきましては、やはりコンパクトの市場全体の縮小というのは予想どおりと言いましょうか、あるいは若干予想以上に進んでいるかなという認識だと思います。

 当初より、我々そちらの商品を絞ってリソースを高級機種の方に、コンパクトの高級を含む高級機種の方にという戦略で来てございます。その動きにつきましては、ほぼ計画どおり進んでいるという状況だと思ってます。

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森山 久史 JPモルガン証券 - アナリスト   [6]
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 ありがとうございます。3点目でございますが、純資産がやはり為替換算調整の影響で480億円から230億円にと減ってございますので、先ほどご説明の中でも事業利益と資本施策で改善を図りたいということでございましたが、具体的にこの資本施策というのはどの程度進められつつあるのか、少しお伺いできる範囲でコメントを加えていただけますでしょうか。

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企業側発言者不明   [7]
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 結論といたしましては、従来申し上げてることと変わらなくなってしまうんですけれども、今回円高によりまして、それを主因といたしまして、純資産が大きくまた減っているわけです。このリスクそのものの認識は当初より持っておりまして、そういう意味では危機感と言いましょうか、リスクの認識というのは現在も変わっておりません。

 ということで、資本検討の状況も、引き続き非常にいろいろいただいております提案の内容を踏まえまして、真剣に検討していると。ただ、最終的な結論に達するのに若干時間を擁しているということで、これを受けて、もちろん気持ちとしては早くやりたいというのはありますけれども、基本的には従来どおり真剣に検討を続けて、できるだけ早く結論を出したいなという考えでおります。

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森山 久史 JPモルガン証券 - アナリスト   [8]
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 ちなみに、その悩まれてる背景や理由っていうのは、どういうことで御社の場合は悩んでおられるんでしょうか。内視鏡事業の経営をやる上で、パートナーさんを選択されてるという御社主導の話なのか、相手様の意向。また少し別件になりますけど、エクイティファイナンスという点もあるんじゃないかと思いますけども、その辺は全く考えておられないのかという点も含めてお伺いできますか。

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企業側発言者不明   [9]
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 なかなか具体的に何が時間がかかってるポイントなのかというのをご説明するのは難しいと思ってますけれども、やはり複数の会社の方にご提案をいただいてる内容が個々にいろいろ異なる部分がございます。当然、我々としては当初より事業のシナジーと言いましょうか、我々の事業にとって一番どういう選択がふさわしいかという部分をベースにいたしまして、方法論といたしましては、おっしゃっていただいたような部分も、必ずしも除外して考えているわけではございませんので、何がベストかというのをふさわしい形、最もふさわしい形にするという決断に少し時間を要しているということでございます。

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森山 久史 JPモルガン証券 - アナリスト   [10]
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 あと、長くなってすいません。これ最後なんですが、映像事業の撤退というのは全く考慮にないというふうに見ておくべきなんでしょうか。

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企業側発言者不明   [11]
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 現時点におきましては、全く考慮してございません。

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森山 久史 JPモルガン証券 - アナリスト   [12]
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 それはどういう理由から、そういうふうに。

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企業側発言者不明   [13]
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 恐らく従前から説明を申し上げてると思うんですけど、我々のオリンパスとしての全体の事業のポートフォリオの中で映像事業は必要だという認識でございます。

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森山 久史 JPモルガン証券 - アナリスト   [14]
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 それはブランドバリューを上げるということでしょうか、それとも利益。

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企業側発言者不明   [15]
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 中期ビジョンの時にもお示しをしたんですけど、映像におきまして我々のポートフォリオの中において役割は、もちろんブランドはございます。もう1つ、やっぱり光学技術、あと画像処理技術等、技術的なベースでございます。

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森山 久史 JPモルガン証券 - アナリスト   [16]
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 はい。技術的なベースというのは、その光学技術が映像にあるからということですか。そのほかのシナジー、その事業に結びつくということでしょうか。

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企業側発言者不明   [17]
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 技術的なシナジーです。

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森山 久史 JPモルガン証券 - アナリスト   [18]
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 ちなみに、ファーストクォーターの赤字ということからしますと、上下で今回内訳は少し修正されておられますので、売り上げを50億円下期に振り替えられたようなイメージかと思いますから、下期の回復前提に変えておられると思いますけども、実態はかなりマーケットも厳しくなってますし、赤字も継続してるということなので、そういう意味では利益面でいきますと、本当にこの事業が御社の企業価値を上げることができるかっていうと、やはりちょっと疑問が残ると思うんですね。そういった中で、資金調達をやるというところに関して、その出し手にどう説明されるかというのはちょっと疑問があったものですから、質問させていただきました。どうもご丁寧にありがとうございました。

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司会   [19]
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 ほかにご質問のある方は。それでは前方の一番、はい、先ほどの方の奥の方、どうぞ。

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中名生 正弘 バークレイズ・キャピタル証券 - アナリスト   [20]
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 バークレイズの中名生と申します。私も3点ほどお願い申し上げます。1つは純資産の話ですけれど、短信の終わりの方にテルモの訴訟の話がありますけれど、これが会計上どういうタイミングでどういうご認識をされるのかということと、あとほかにも訴訟があると思いますので、そういう意味では今度の9月末の段階で今の為替が続けばどのくらいの純資産になってしまうのかという辺りをお伺いできますでしょうか。

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企業側発言者不明   [21]
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 すいません、ご質問のポイントを理解をしたいんですけど、訴訟の関係を(複数の発言者)。

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中名生 正弘 バークレイズ・キャピタル証券 - アナリスト   [22]
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 どういう会計上の意識をされるのかと。それで、それも含めて9月末の段階での純資産がどのくらいになるかと。もちろん為替とかあると思いますので、その為替が例えばフラットだと、6末に比べてフラットだとしたらとか、そういう前提のもとで何かしらどういうふうに見てらっしゃるかってお伺いできますでしょうか。

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企業側発言者不明   [23]
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 訴訟の関係につきましては、テルモさんも含めまして、会計上、現状を踏まえますと会計上の何か手当てをするという状況ではないというふうに考えております。まだ会計的に手当てをする、同じことですね、ということではなく、現状が引き続け--、の状態でありましたら、9月末にも特にそれによって何か引き当てを取るということは考えてございません。国内で起こっている訴訟についても、基本的には同様でございます。

 それと、為替の変動での純資産への影響につきましては、現時点においてはドルについて1円で約25億円程度ですね。それとユーロにつきましては、1円で約7億円程度の影響がございます。

 今期160億円ほどの為替調整勘定が増加したわけですけども、ユーロの変動による影響がやはり大きく、大体80億円程度、ドルについては大体60億円程度の影響となっています。9月末におきましては、一応社内レートはお示し、示してるとおりですので、ということになります。

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中名生 正弘 バークレイズ・キャピタル証券 - アナリスト   [24]
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 これは、テルモの方ではすぐに会計上の認識をしなくてもいいものなのでしょうか。

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企業側発言者不明   [25]
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 ええ。もちろん、我々が勝手に決めてるわけではございませんで、会計士さんの確認を、現状におきましてはその取り扱いで適当であるという確認を取らさせていただいております。

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中名生 正弘 バークレイズ・キャピタル証券 - アナリスト   [26]
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 わかりました。あと2点目は、大きくいうと、前年比との比較という議論なんですけれど、やっぱり前年がかなりイレギュラーな年だったので、なかなか前年比の数字っていうのが実態を表してるかっていうとそうでもないと思うんですけれど、お伺いしたいのは、ミラーレスが販売台数がプラス11%というあれですけど、多分前年決して高くなかったと思いますので、この1Qで多分十何万台、20万台弱ぐらいしか多分出てないと思うんですが、それで年間の90万台っていうのに足りるピッチなのか。

 あと、このスライドの8にあるような、1Qから2Qにかけて売りが増えていくっていうのが、1Qのミラーレスの動きなんかを見るとちょっと何か無理もあるような気もするんですけれど、この辺の2Qにこれだけ売り上げが伸びていく根拠みたいなものっていうのをお伺いできますでしょうか。

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企業側発言者不明   [27]
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 はい。前年の話はやは結構状況が違いますので難しいんですけど、前年の数字につきましても、我々はそれほど悪い数字というふうには考えていません。前年我々いろんな影響が、誤算があったものですから、ミラーレスにつきましても、それなりの13万台という数字につきましては、それほど悪い数字とは考えていません。

 そう考えますと、今期1Qで15万台ということで、ここにつきましてもほぼほぼ予定どおりの数字ということを考えております。それで2Q以降、やはり新製品出てまいりますので、そこで売り上げにつきましては1Q以降ピッチが上がりまして、年間の90万台という数字につきましても、現時点では決して到達不可能な数字というふうには考えておりません。

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中名生 正弘 バークレイズ・キャピタル証券 - アナリスト   [28]
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 これ、もし2Qの売りが352億円いかないと、どういうふうな損益になるものなんでしょうか。

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企業側発言者不明   [29]
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 今お示ししている2Qの公表値の数字に325億円いかない場合は、やはり売りが落ちた分だけ利益についても当然、一般(カン)なども整備していくようになると思うんですけど、当然プラスになるというふうには考えてはおりません。

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中名生 正弘 バークレイズ・キャピタル証券 - アナリスト   [30]
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 医療の方もちょっとお伺いしたいんですけれど、1Qの走りと、それから2Qとのバランスというのが、やはりちょっと2Qに残っちゃってる部分が多いと思います。お話にありましたように、北米の話とかっていうのは、そういう期ずれっぽいような要因があると思うんですけれど。要はその2Qで1,000億円、1,075億円とかそのぐらい売り上げを上げなきゃいけないのに対するビジビリティと、要はヨーロッパがもしこれから弱くなってくる可能性があるとしたら、ちょっとその辺もまた2Qになかなか売りが上がんない要因になると思うんですけど、ヨーロッパの先行きなんかについてどういうふうに見てらっしゃるかっていう辺りをお伺いできますでしょうか。

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企業側発言者不明   [31]
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 はい。特にヨーロッパにおきましては、リスクの認識はしてございますけれども、直近で確認しております受注の状況などには、とりあえず急激な需要の減少という傾向はないというふうに考えております。

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中名生 正弘 バークレイズ・キャピタル証券 - アナリスト   [32]
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 そういう意味では、この上期のこの医療の数字というのは十分達成可能という感じでしょうか。

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企業側発言者不明   [33]
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 はい。先ほど少し触れさせていただきましたけれども、北米の買い控えがやはりそれなりの規模でございますので、それはもう確実にカバーできると。これは現状の引き合いの件数等々からある程度以上に想定できるというふうに考えておりますので、達成できるというふうに考えております。

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中名生 正弘 バークレイズ・キャピタル証券 - アナリスト   [34]
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 ありがとうございました。

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司会   [35]
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 よろしいでしょうか。はい。それでは、ほかにご質問のある方はいらっしゃいますでしょうか。はい。それでは、こちらから右側の前方の方、どうぞ。

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日暮 善一 ドイツ証券 - アナリスト   [36]
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 すいません。ドイツ証券の日暮です。少し数字の確認をさせてください。まず医療のところ。内視鏡のところで、消化器内視鏡と外科処置と、それから全体とで、地域別のローカルベースの伸び率を教えていただければと思います。

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企業側発言者不明   [37]
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 はい。ローカルベースの伸び率につきましては、ちょっと医療全体という形になりますけど、今から数字を出していきますけど、まず日本ですけど、前年同期、1Qの前年同期対比が16%の増収。あと海外では全体で3%の増収なんですけど、北米がローカルベースでマイナスの9%、欧州が逆にプラスの9%、あとアジアがプラスの38%ということで、国内海外合わせて全体で6%というような状況でございます。

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日暮 善一 ドイツ証券 - アナリスト   [38]
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 これは分かれないですか。外科処置等。

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企業側発言者不明   [39]
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 ちょっとそこのところだけ。

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日暮 善一 ドイツ証券 - アナリスト   [40]
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 わかりました。また改めます。それから新製品一応出されていて、1Qで新製品の構成比というのは、外科処置と、それから内視鏡「エクセラⅢ」のウェイトはどれぐらいになってるのかというのと、それから外科処置の中で「サンダービート」のウェイトがどれぐらいなのかというのがもし開示していただけるようでしたら、教えてください。

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企業側発言者不明   [41]
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 はい。こちらにつきましても、ちょっと開示は差し控えたいと考えておりますけど、先ほど竹内が申しましたとおり、1Qにおきましては、あまり新製品の効果というのはまだ出ておりませんので、我々としましては2Q以降、販売増を見込んでおるというような形でございます。

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日暮 善一 ドイツ証券 - アナリスト   [42]
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 ありがとうございます。それからもう1つ数字の確認で、期末のバランスシートの為替換算をしたときの期末日レートをドルとユーロで教えていただいてもよろしいでしょうか。

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企業側発言者不明   [43]
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 はい。これは6月末のレートという形になりますけど、ドルが79円の31銭、ユーロが98円の74銭というふうになっております。

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日暮 善一 ドイツ証券 - アナリスト   [44]
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 ありがとうございます。それから最後に1点なんですけれども、今回業績予想の修正をなさいませんでした。年間の数字に関して言うと、数字を修正されてらっしゃいません。正直、いただいた数字あるいはご説明を見ている限り、やっぱり達成できると単純に私自身はちょっと思えないんですね。

 特に映像に関しては非常に厳しい状況かなと。競合さんのお話を伺っていると、確かに市場は厳しいというふうになりますけれども、コダックさん実質的にいなくなっちゃってますので、ほかのコンペティターの会社さんに関しては、皆さん、要するにコダックがいなくなった分をもらって、そんなに言うほどダメージ食らってないっていう状況なので、そういう意味で言うと御社は漁夫の利的なプラス要素も今回は取れてないという格好になってしまっているので、残念ながら御社が思っているような製品の競争力、特にコンパクトカメラに関しては、その競争力っていうのは現時点で少なくとも出せていないというふうに思えてしまうんですね。

 そういうのは、恐らく御社の中ではもう事業部サイドでは明らかにそれはもう認識をされていると思いますので、にもかかわらず直さなかった。全体の特に利益に関して言うと直さなかったということからすると、なぜ直さなかったんでしょうと。

 達成できると思ってますという言い訳は、私はもう通用しないところに来ていると思っているので、変えてない理由が、例えばセグメント間で実はもうちょっとでっこめ引っ込めあっていけるんだということであれば、そうおっしゃっていただきたいし、逆に厳しい状況であるけれども、逆にそれこそ2Qから出てくる新製品というのはまた全然違う形で伸ばせるというふうに思っていらっしゃるのか、その辺すいません、今回修正をあえてしなかったことの理由っていうのをもう1回教えていただいてもいいでしょうか。

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企業側発言者不明   [45]
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 非常に結論ありきの厳しいご指摘なんですけど、我々ほかの、何ていいますか、全体のポートフォリオの中で全社の業績を確保できるということをもって数字を変えてないということでは決してなく、映像だけで何とかやりたいと、できる可能性があるというふうに思ってます。

 おっしゃっていただいたように、後半から出る新製品もかなりユニークなものだというふうに期待してますし、今非常に注残を抱える状況がずっと続いてる「OM-D」にももっと貢献できるというふうに思っておりますし、今、そうですね、第2クォーターのほとんど全体というか、第2クォーターまではほとんど期待できない、いわゆるリストラも、10月以降、これもともとの計画のとおりでございますけれども、費用の削減も考えてございますし、ボトムラインにつきましては何とか黒字化を達成したいというところは変えてございません。

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日暮 善一 ドイツ証券 - アナリスト   [46]
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 わかりました。すいません。ぶしつけな質問で申し訳ありませんでした。

 ごめんなさい。もう1個だけ教えてください。1Qのデジカメの台数をコンパクトと、それからミラーレスとそれぞれ、すいません、教えてください。以上です。

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企業側発言者不明   [47]
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 はい。1Qのデジカメの台数ですけど、我々全体で155万台。すいません。155万台ですね。そのうち、コンパクトが140万台でデジカメが15万台というふうになっております。

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日暮 善一 ドイツ証券 - アナリスト   [48]
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 わかりました。ありがとうございました。

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司会   [49]
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 はい。ほかに。それでは、こちらから左側の前方の方、どうぞ。

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芝野 正紘 シティグループ証券 - アナリスト   [50]
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 ご説明ありがとうございます。シティグループ証券、芝野と申します。

 1点目は医療のところでして、内視鏡の状況で北米が弱いという理由として、新製品の導入が5月末になったというご説明あったと思いますが、確認なんですけど、これもともとの予定に対して遅れているという理解でいいのか。また、もしそうであれば、その背景としてご説明いただけることがあるのかということと、あとほかの地域の導入の状況について改めて確認させてください。これが1点目です。

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企業側発言者不明   [51]
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 北米の新製品の導入の時期、消化器内視鏡の「エクセラⅢ」。

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芝野 正紘 シティグループ証券 - アナリスト   [52]
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 あ、そうですね。

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企業側発言者不明   [53]
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 はい。今回の計画をという意味でもともとの計画ということであれば、そのとおりです。もともと商品開発をしたときの日程と比べてっていうことではもちろんないというふうに思いますので、計画どおり5月の導入というのは計画どおりです。

 先ほど申し上げたかったのは、それはそのとおりなんですけど、したがって第1四半期はほとんどの期間を旧製品を売るという期間になりますので、そこにおいて、やはり新製品に対する期待ということだと思いますけれども、一部買い控えがあったということを申し上げたいということでした。

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芝野 正紘 シティグループ証券 - アナリスト   [54]
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 じゃあ導入予定のタイミングは変わらないんだけど、買い控えが思ってたより大分あったということですね。

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企業側発言者不明   [55]
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 そのとおりです。

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芝野 正紘 シティグループ証券 - アナリスト   [56]
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 わかりました。ちなみに、ほかのリージョンの導入時期を改めて確認させていただけますでしょうか。

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企業側発言者不明   [57]
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 今回の「エクセラⅢ」は欧米のみの導入となっておりまして、ヨーロッパの方は期、第1四半期フルにほぼフルに貢献できているというふうに思ってます。導入は3月です。

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芝野 正紘 シティグループ証券 - アナリスト   [58]
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 まだ承認とかの関係もあると思いますけど、国内とかは現時点では、復習ですけれども、一応教えてください。

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企業側発言者不明   [59]
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 はい。国内は恐らくご案内のとおり、少し、何て言うんでしょうか、シリーズが違いますので、アジアにつきましても国内と同様ですが、今のところ国内は秋口に導入できるというふうに期待をしております。アジアにつきましてはまだちょっとよくわからないんですけど、今期の中で導入できるというふうに期待をしております。

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芝野 正紘 シティグループ証券 - アナリスト   [60]
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 国内に関しては、足元で買い控え的な状況は特には認められないという理解でよろしいですか。ないんですね。わかりました。

 2点目なんですけれども、営業外損益の考え方でして、決算参考資料というA4縦の資料の5ページ拝見しますと、5ページじゃないですね、すいません。1ページの損益計算書の今期の見通し、期初からそうなんですが、営業外損益がマイナスの290億円でして、前年多分180億円弱ぐらいのマイナス。また、Q1に関しても23億円のマイナスということで、大分、進捗という表現がいいのかわかりませんが、大分Q1と年間の見通し比べますと、大分ギャップがあります。

 そもそも前年対比で大きくマイナスが拡大する理由がどういう背景だったのかということと、あと、これが2Q以降についてどう見ておけばいいのか。Q1プラスアルファ×4なのか、結果290億円までマイナス拡大しないのか、これを教えてください。

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企業側発言者不明   [61]
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 はい。比較的、1Qに関しましては、今マイナス24億円の営業外収支でマイナスということになっておりますけど、今回1Qにおきましては21億円ばかり有価証券の売却益が計上されておりますので、その分ネットの分はよくなっております。

 したがいまして、この売却益につきましては今後2Q以降は見込んでおりませんので、年間で290億円のマイナスという数字につきましても、若干いろいろ費用等を見込んでる部分ございますけど、それほど大きな数字というふうな認識はござません。

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芝野 正紘 シティグループ証券 - アナリスト   [62]
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 売却益を戻しても40億円ちょっとと思うんで、またそれでもギャップがあろうかと思いますが、もし差し支えなければ、その見込んでるいろいろな費用というところで大きなものを教えていただければと思いますが。

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企業側発言者不明   [63]
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 個別に幾ら幾ら見込んでるというふうな形じゃなくて、どう言うんでしょうね、それぞれ分けて、幾つか要因というのはあるんですけど、それぞれ金額を貼り付けて、この年間の数字の営業外損益を見込んでいるというようなことではございません。

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芝野 正紘 シティグループ証券 - アナリスト   [64]
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 金利費用とかそういうところが厳しめなんでしょうか。

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企業側発言者不明   [65]
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 金利につきましても特に厳しめということはないんですが、ただ、逆に言えば、甘めに見込んでるということもございません。

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芝野 正紘 シティグループ証券 - アナリスト   [66]
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 わかりました。3点目、販売管理費なんですけれども、これも決算参考資料の今度は5ページ見ますと、上下のバランスで、期初から変わりませんが、1,720億円が1,980億円になるということで、恐らく医療の新製品立ち上げとかっていうこともあって、あるいは映像の販促費用ということもあってこの前提だと思いますが、10月から構造改革の費用、効果というのも出てくるということもありますし、また、利益的に決して進捗は高いとは言えない状況ですので、ある程度マネージャブルなところもあるのかと思いますが、その利益計画の達成と、あともう販管費のコントロールというところについて、考え方があれば教えてください。以上です。

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企業側発言者不明   [67]
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 おっしゃっている販管費につきましては、この2Q以降、映像、医療で売り上げの増加を見込んでおりますので、それに対する、それに対応する販促活動費ですとか広告宣伝費ですとか、そういったものは必要に応じて見込んでおりましてこういう数字になっているというようなところでございます。

 当然、いろんなリストラクチャリングなんかも実行していくんですけど、その効果というのもすぐ出るかということと、そういうことを行うことによりまして逆に費用がかかるということもございますので、そういったものにつきましても、この販管費の中で今見込んでおります。

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芝野 正紘 シティグループ証券 - アナリスト   [68]
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 ありがとうございました。

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司会   [69]
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 よろしいでしょうか。はい。ほかにご質問。はい。それでは右の前方の方、どうぞ。

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赤羽 高 東海東京調査センター - アナリスト   [70]
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 すいません。東海東京の赤羽ですけれども、まず1点、数字を確認させてください。在庫なんですけれども、デジカメの在庫の方はいただきましたが、それ以外で644億円で、特に商品製品ですね、25億円ぐらい(ふられた)んですが、全体の中身とその増加したデジカメ以外のところはどんなものでしょう。

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企業側発言者不明   [71]
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 前年対比で約17億円ぐらいの増加だと、在庫自体では思いますけど、そのうちやっぱり一番大きいのはやっぱりデジカメの在庫が大きかったというのはあります。それともう1点は、医療が今、2Q以降新製品が発売になりますので、医療につきましてもその新製品導入を控えて在庫を増やしております。医療につきましては10億円弱の在庫増ですので、それほど事業によって大きく増えたというところはございません。

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赤羽 高 東海東京調査センター - アナリスト   [72]
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 わかりました。ありがとうございます。私から最後ですけれども、かなりしつこいようで恐縮なんですけれども、いろんな会社さんが手を挙げられていて、御社もいろいろ検討されておられるんですが、その場合のどうするかというよりも、御社の中でどういう優先順位で考えられてるかっていうのをお伺いしたいんですが。

 これはやっぱりオリンパスブランドを含めたブランドを維持するっていうことが大事なのか、あるいはやっぱり資金面のことを優先するのか、あるいは医療を中心とした事業の再構築をやらなきゃいけないと思うんですが、これはどれが一番優先するかということと、それからかなりいろいろ言われてたカメラのところですけれども、中期計画いただいておりますが、これどの段階でこういう状況だったら見直さなきゃいけないっていう、何かそういう時期的なメドっていうのはありますか。以上です。

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企業側発言者不明   [73]
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 資本の増強のところに関するご質問は非常にお答えにくい部分があります。明確に優先順位を持ってるということではなく、基本的には、もちろんブランドも重要ですけれども、ブランドだけがどうのこうのというか、そのベースはやはり事業の成果だというふうに思いますので、どう言ったらいいんでしょう、事業の戦略との、というか、シナジーがどういうふうにできるかというところが基本的には最も重要ではないかというふうに言えるというふうに考えます。

 それと、すいません、2個目の質問は、映像事業に関して。

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赤羽 高 東海東京調査センター - アナリスト   [74]
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 そうですね。いただいた中期計画、12年3月期までに90億円の利益の営業利益5%という数字いただいておりますよね。非常に厳しい意見があったんですけれども、足元ちょっと苦戦されてるということで、どういう段階で見直さなきゃいけないのかな。

 これはあくまでも17年3月期までこれを目指してやるということなのか、この段階でこういう数字になれば見直さなきゃいけないっていう、何かそういう、何ですかね、時間軸みたいのがありますかね。

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企業側発言者不明   [75]
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 これもちょっとお答えするの難しいんですけど、見直す要因が何かということにもよろうかと思います。例えば、今確実に、例えば1年ぐらい前に比べてコンパクトのマーケットっていうのは、デジカメのコンパクトのマーケットっていうのはちっちゃくなってると。このペースで同じようにどこまでいくのかというようなのが、もし仮にきっかけであった場合と、そもそも何て言うんでしょう、モダリティとしてというか、デジタルカメラそのものが違う形になっていくとか。わかりませんけど、そのきっかけによって、見直さなければいけないタイミングも多分変わってくるんだと思います。

 今の戦略は、あくまで今の認識の下に高級機へのシフトと。各社さん多分似てるんだと思うんですけど、というふうに考えておりますし、そのペースがもっと早めなければいけないということであれば、それは別にタイミングに、何て言うんですか、決まりがあるというか、適宜見直すことになると思いますし、リストラも今考えている幅よりももっとやらなければいけないという認識になれば、それは適宜判断してやるということだというふうに思います。

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赤羽 高 東海東京調査センター - アナリスト   [76]
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 ありがとうございました。

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司会   [77]
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 よろしいですか。はい。それではあとお時間もありますので、1つか2つぐらいということで。はい。今手を挙げてる方、どうぞ。

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簡野 邦彦 BNPパリバ証券 - アナリスト   [78]
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 どうもありがとうございます。BNPパリバ証券の簡野と申しますが、ちょっとお答えはしにくいことなのかもしれませんけれども、この間はブラジルの子会社の収賄のニュースがあったりとか、テルモさんとかに、他社さんとかほかの人に訴えられてしまうのは、もちろん御社はタイミングとかわからないと思うんですけれども、社内でいろいろわかってらっしゃることとかも含めて、小出しにいろいろと出てくるとやっぱり株価もものすごく動いてしまうと思うんですよね。

 せっかくっていうのも変なんですけど、いろいろ膿出しのチャンスではあると思ってまして、そういった意味では、何かしら御社でわかってることがあるのであれば、これからどんどんもう積極的に出されていくお考えがあるのか、もしくはもう現時点でわかってらっしゃることはもうすべて出してらっしゃるのか、お答えできる範囲でお答えいただけますでしょうか。

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企業側発言者不明   [79]
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 はい。まず、そのように言われると、何か隠してるんだろうっていうふうにおっしゃられてるような、いうふうに聞こえてしまうんですけれども、もともと新しい経営陣に変わらさせていただいて、我々は本当に変わるべきときにきているという認識でおりますし、隠すというか、もうとにかくストレートというか正直にやるというのが大前提だというふうに考えております。

 今、何か隠してるのあるかと言えば、もちろん、公表すべきものはもちろん全部公表しておりますし、先ほどおっしゃられたブラジルの件につきましても、何て言うんでしょう、こういう調査が行われてますよっていう事実だけを公表するのが決していいことだとは思いませんし、何て言うんでしょう、そこはもちろん判断がある話だと思います。

 ちなみに、あの件につきましては、今どういう調査が行われていて、当局は一体何をやってるのかというのが、正直我々には全くわかってなく、ただ、自分たちの調査の中である不正を、不正と思われることを発見して、それを、約2年ぐらい前に遡りますが、自主申告をして、当局に対してですね。という流れでございまして、ファイナンシャル上のエクスポージャーはもちろんしたがって全くわからないということです。

 たまたま記事になりましたけれども、あれも逆を言いますと、我々としては、今の内部統制の仕組みの中がちゃんとモニターできてる結果として機能してると。残念ながら、そういうのがぽろぽろ出てくるっていうのは、別にためて出すっていうことでもないですけど、結果としては非常に苦しい状況であるなというふうには思っております。

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簡野 邦彦 BNPパリバ証券 - アナリスト   [80]
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 すいません。別に隠してるっていう意味で言ったわけではなくて、あれも、じゃあ、ごめんなさい、ちょっと確認でして、あれはリリース出されたわけじゃなくて、木本会長がメディアにお答えになられたのが出たっていう話でしたっけ、あれは。

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企業側発言者不明   [81]
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 ええ。私どもはそういうふうに。何て言うんでしょう、とかくコンプライアンス、ガバナンスにつきましては非常に注目されてるというふうに思ってますし、何らかの関連するコメントをインタビューの中で出されたのではないかなということだと思います。

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簡野 邦彦 BNPパリバ証券 - アナリスト   [82]
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 はい。わかりました。どうもありがとうございました。

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司会   [83]
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 はい。では、最後でよろしいですかね。では右の後方の方、どうぞ。

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片山 栄一 メリルリンチ日本証券 - アナリスト   [84]
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 メリルリンチの片山と申しますけれども、デジカメの在庫なんですけれども、これ3カ月ぐらいあって、これ私の知る限り、同業他社でこれだけ高い在庫水準というのを見たことがないんですけれども、デジカメの収益が改善するっていうふうに確信を持たれてる前提として、この在庫の中身のうち、どのぐらい成長在庫で説明できるのかとか、今後の在庫の減り方のプラン、これを説明していただけますでしょうか。

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企業側発言者不明   [85]
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 はい。確かに今回の在庫につきましては若干重めかなというようなことを感じておりますけど、ただ内容を見ますと、在庫のうちほとんどが「OM-D」を含む現行製品というふうに認識しておりますので、今後これが値崩れを起こすですとか、そういったところにつきましては、あまりリスクという形では考えておりません。

 それで若干今回、3月末(において)0.4カ月ほど増加しておりますけど、2Q以降、この売りが進むことによりまして、在庫も徐々に下がっていくというふうに我々は計画をしております。

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片山 栄一 メリルリンチ日本証券 - アナリスト   [86]
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 ということは、不良在庫はないっていうのはわかるんですけれども、現行モデルを3カ月も持ってしまってると、要するに今後需要が衰退した場合っていうのは、その分やっぱり最終的に処分しなければいけないわけですよね。これ、何カ月ぐらいに下げるのが今適正だと思われてますか。

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企業側発言者不明   [87]
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 適正かどうかというのはありますけど、我々としてもやっぱり2カ月ぐらいに近づけたいということはありますし、今現在、確かに我々の今現状の在庫水準は、我々自身につきましても、内容的には現行水準ですけど、若干重いというふうな考えは思っておりますので、それにつきましては今後生産を減らしていくような手はずをもう進めておりますので、今後徐々に減らしていくというふうな形で今計画をしております。

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片山 栄一 メリルリンチ日本証券 - アナリスト   [88]
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 すいません。くどいようですが、それだけ減らしても、利益は2Q以降改善するということですか、減産をしても。

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企業側発言者不明   [89]
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 減産はするんですけど、ただ減産といいましても、もともと販売計画、それに基づいたPSIの中で適正な在庫を確保していくための生産調整ということですので、当然、販売に必要なところにつきましては対応していくというような形で考えております。

 今ある「OM-D」につきましてはかなり引き合いもあるものですから、ここにつきましては今後徐々に減っていくと。また、秋以降のモデルにつきましても、2Q以降のモデルにつきましても、在庫を増やさない形でPSIを管理していくというふうに今考えております。

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片山 栄一 メリルリンチ日本証券 - アナリスト   [90]
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 わかりました。すいません。資本増強のことを、ちょっと何度も申し訳ないんですけれども、ちょうど3カ月前の説明会で社長さんが、前回の説明会で相手を決めるって発表するとおっしゃって、見通しが甘かったというふうに前回おっしゃって、今回また3カ月たって、一言で言うと何の進捗もないんですけれども、この2%の自己資本比率で、相手先をこれ期限を区切って決めないということは、これはこの2%っていうのはしばらく放置してても大丈夫だというのが今のマネージメントの判断っていうことですか。それとも、少なくとももう次のクォーターまでには必ず決めなければいけないというふうにお考えでいらっしゃいますか。

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企業側発言者不明   [91]
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 期限を区切って、相手様がいらっしゃることですので、なかなか期限を区切ってということを言い切るというか、考え切るというか、というのは難しい状況ですが、当然、今の状態でいいわけはなく、先ほども申しましたように、従前から基本的なスタンスを変えてないというふうに思ってますけど、もう本当できるだけ早くやりたいということです。

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司会   [92]
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 よろしいですか。はい。はい。すいません。それでは、ありがとうございました。この辺りで本日の説明会は終了させていただきたいと思います。本日はお忙しいところ、ありがとうございました。






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